ある夜、アメリカ・ネバダ州の砂漠地帯にたたずむガンクリーク警察署に、暴力沙汰を起こした詐欺師テディが連行されてくる。実はマフィアのボスに命を狙われているテディは、避難場所を求めてわざと逮捕されたのだ。留置場に放り込まれひと息ついたのも束の間、マフィアに雇われたスゴ腕の殺し屋ボブが泥酔男に成りすまし留置場のお向かいさんとなったから、さぁ大変。新人警官ヴァレリーの活躍によってボブのテディ抹殺計画は阻止されるが、マフィアが放った新たな刺客、サイコパスのアンソニーが現れて署員を皆殺しにし、小さな警察署はまるで戦場のような大惨事に……。孤立無援の危機に陥ったヴァレリー、裏社会に生きる同じ穴のムジナでありながら激しくいがみ合うテディ、ボブ、アンソニー。はたして4人のうち、この一夜限りの壮絶な殺し合いを生き抜き、朝を迎えられるのは誰なのか!?
順不同
大好きなジャンルの映画!
ジョン・カーペンター監督の『要塞警察』をさらにエンタメ濃度を
濃くしてアップデートしたかのような。
アメリカの田舎の陸の孤島となった警察署でクセの強い殺し屋だらけの中、
孤軍奮闘する若い凄腕黒人女性警官がかっこ良かった。
ジョー・カーナハン監督の本当に撮りたかった映画という印象の映画だった。
奥浩哉さん 漫画家
砂漠の警察署に顔面凶器なジェラルド・バトラーと
フランク・グリロがやって来た!
それだけで満腹なのに危ない殺人鬼トビー・ハスもついてくる。
アクション馬鹿一代のカーナハン監督による斬新な暴力描写も山盛り。
「こんな怪獣たち相手にどうするの?」と手に汗握る107分。
血と汗と硝煙の臭いがする無骨な衝突が嬉しい。
深町秋生さん ミステリ作家
思わぬ拾い物‼
冒頭がリボルバーのアップ。
これは現代版西部劇だなと予想し、警察署が舞台なので、
名作『リオ・ブラボー』や、そのオマージュ『要塞警察』みたいな
警官襲撃物と高を括っていた。
ところが中盤『ユージュアル・サスペクツ』風騙し合いが加わり、
先が読めない展開に!
拾い物どころかA級サスペンスだったのだ。
長崎尚志さん 漫画原作者・小説家・脚本家
始まった瞬間から面白い!
あとはファンキーなリズムのドライブにひたすら巻き込まれていくだけだ。
一夜にして小さな警察署が蠢く欲望の衝突する要塞と化していく。
昨今、邦題に関して様々な意見が飛び交っているがこの作品は
炎の!デス!ポリス!でズバリだ!
ダースレイダーさん ラッパー